この実家、僕が終(しま)いますね。

二人の障害者と介護福祉士の生活

仕事=他人が嫌がることをやり、お金を貰う=自分の時間を売っている

昔、生活困窮者の子供たちに向けて学習支援事業をしていたことがあります。

子供たちに「大人になって、働きたい?」と聞くと、「いやだ」と言います。

今が楽しいから、大人がやっているような愚痴とかいうような行為をしたくないと漠然と感じているのでしょうね。

子供って、まずサラリーマンの父親と専業主婦か、サラリーマンの母親の話を聞き、サラリーマンの教師、同年代の友人と交友関係を広げていきます。

きっとサラリーマンの父親が家で仕事の話をするときに楽しそうではないのでしょうね。

「仕事をするとお金がもらえる。」

「お金があると、食べたいものが食べられる、好きな服が買える。」

そんなイメージを持っているのでしょうね。

ここまでは正解!

でも、お金って仕事をしないともらえないのでしょうか?

仕事のイメージは「お金を貰うこと」だけど、サラリーマンの仕事は、「経営者の夢をかなえる奴隷」という意味です。

お前に金をやる代わりに、お前の死ぬまでの大半を俺の夢=金儲けのために働け!

お前に給料をやるのは、投資だから、絶対にリターンを出せ!

これがサラリーマンの正体です。

ちなみにサラリーマンに毎月あげる給料が30万円だとして、同じ効果をもたらす機械なり、ソフトがあれが、そちらの方が経費が安いし、人権もないし、24時間稼働するので、30万円はそちらに使う方が合理的です。

何しろ8時間しか働けない「人間」の3倍も働き、同じ数字を出す機械やプログラムの方が「安い」「リスクがない」からです。

経営者にとって、人間を雇う(=あなたの仕事)は実にリスクが高いんですね。

一度正社員として採用すると、保険料の負担、労働争議、訴訟リスク、投資に見合わない働きなど、さまざまです。

たまに、「どんな仕事がいいでしょうか?」と聞いてくる人がいます。

求職をしていて、いい就職先が見つからないのでしょうけど、採用のポイントは、たった一つで、「こいつに30万円の給料を払ったら、初月から90万円稼ぐことができるだろうか?」と経営者は考えます。

※ちなみに給料はあなたが会社で出した利益の30%を人件費として支払い、残りの70%は会社全体の維持費に使用されます。

だから、あなたは求職の時点で、ある程度の成果を出している必要があります。

例えば1万円の投資で3万円儲けています!といえば、それは成果です。

なので、私は会社に搾取されることはわかっています。しかし、それは、あなたの会社の人脈や機械、技術、車、ブランドなど会社の保有する資材のレンタル代として納得しております。

私がこの会社に入ったら、このように儲けます。

どうぞ、この会社がこの会社に投資することは、損ではないです。と含ませるかどうかにかかっています。

ただ、ギンギンの経営者や初代で、とがっている会社は上記のような正直な理由で採用されるはずですが、日本の普通の会社は学歴を見るし、職歴、転職歴、あとはコミュニケーション能力があるかどうかを試すだけだと思うので、いかに上手に履歴書を噓なく、書かず、埋められるかがポイントになってきますね。

田舎に行けば行くほど、ちょろいと思うので、参考にしてください。

今、しれっと経営者のことを書きましたが、経営者はお金を出して、会社を作り、事務所を借り、机を買い、機械を買い、人を雇い、受注に応じて製造するだけです。

それは製造業のことですが、商社も同じです。

石油を中東から買ってきて、日本で売るだけの差益の会社、つまり転売ですね。

それを商社と呼びます。

ちなみに、世の中には自然と向き合う一次産業、ものを作る二次産業、サービスを三次産業などと呼びます。

経済が大きく伸びるときはサービス業が幅を利かせ、一次産業は小さくなりがちです。

一次産業は農業や林業、漁業などのことを言いますが、本当のことを言うと、これが一番ちょろいってご存じですか?

一次産業と聞くと、「暗い、きつい、きたない」などと言われそうですが、その陰で、従事者は儲けています。

そもそも、天然のものを採取して売る。そのことが商売になっているからです。

投資は初期投資だけ。

政治も補助金をくれる。

農家をやっていると、喰いっぱくれないんですよ。米が必ずあるし、米をあげると野菜をくれます。

米を売れば、お金ももらえます。

木も植えて、育ったら切る。魚は取り放題。

こんないい仕事は他にないでしょう。そもそも人が生きていくために必要な産業なのです。

そもそもあまり頭を使わなくても、毎年同じことをしているだけなので、勉強をする必要もありません。

一次産業最強です。

ちょっと横道にそれたので、戻します。

経営者って、昼間あなたが汗水たらして働いている間、何しているのか知ってますか?

たまに、日中高級車がデパート近くを走っていたりするのを見たことがありませんか?

すれ違いざまに見る高級車を。

あれです。あれが経営者です。

経営者は働きません。

会社は資産だからです。

資産は自分がお金を出して、機械と人を使い、お金を増やすシステムのことです。

商品は約3割の利益を上にのせて売りますよね。

経営者は一年後、資産が3割増えていれば、それでいいのです。

1億円が1億3000万円になっていれば、その会社は上手に回るシステムです。

あなたが働き、経営者にお金が入る。

あなたに入るお金は当然経営者より少ないでしょう。

あなたと同じでは、経営している意味がないからです。

その分リスクを背負っていると考える人もいますが、別に会社の赤字を経営者が埋める必要はありません。

倒産しても、会社の持っている資産はあらかじめ別に移されているので、あなたには幾分かのお金しかもらえないでしょう。

別にいいじゃないですか。

雇用保険から2/3がしばらく支給されます。

その時、経営者だった人は、お金を持って、海外で豪遊していることでしょう。

このように、サラリーマンの家庭で育った子供はサラリーマン視点での世の中の見方しかできない人になる可能性が実に高いです。

どうして自分の家にはお金が無いのか?

それを教えてくれる大人がいないのです。

その答えをサラリーマンは知りません。

だから、精神論や感情論で子供を騙し、やり込めようとします。

サラリーマンの素晴らしさを子供に伝え、子供は刷り込まれていき、今やっていることに疑問すら持たなくなっていきます。

なぜ、自分の父親が貧乏なのかわからないまま大人になり、同調圧力やハラスメントを受け、それを金曜の夜安いビールと焼き鳥で胃に流し込む。

土日は子供と自家用車に乗って遊園地に行き、奥さんや子供の顔色を窺いならニコニコして過ごす。

そして、また月曜日がはじまる。

それを子供に伝えてはならないのですよ。

部活の歴代のいじめと同じ、謎ルールでしかないのですね。

つまり、世間が狭い父親は奴隷として奴隷の素晴らしさを子供に話すことしかできないのですね。

奴隷の子は奴隷。

貧乏な親に貧乏な子供。

なんか、つながったようなそうでないような。

貧困問題は資本主義である限り無くならない?

資本主義の中でも社会保障があり、政府は富の再分配という機能を持っています。

社会保障は富の再分配です。

お金持ちがお金を政府に税金として取られ、貧困家庭にそのお金が行く。

でもそれならなぜいまだに貧困という家族がいるのか?

それは、再分配していないからでしょう。

政府の機能が働いていない、もしくはどこか、妙なところにお金が流れて行っているのでしょう。

悪いのは奴隷ではなく、政府の富の再分配の機能が働いていないことにあります。

あと、耳が痛かったらすみません。

国民の情報弱者度合いにもよるかと思います。

助けてくれと言えば、助けてくれる国の機関はたくさんあります。

でもその情報を取るために困窮者はスマホは使わない。

ツムツムやったり、ヤフコメ書いて満足している。

まず自分で情報を取りに行くことから始めましょう。

奴隷からの抜け出しは、子供自身の足でも這い出すことができますから。