この実家、僕が終(しま)いますね。

二人の障害者と介護福祉士の生活

古着転売について~二か月やってみた結果~

結果からいうと、古着転売は「儲かります」

これって、地方の人の大きな仕事の一つになるんじゃないかな?って思うくらい。

私が仕入れ先に使ったのは三つ。

キングファミリー

セカンドストリートブックオフ

③ベールの購入

 

キングファミリー仕入れについて

「メリット」買い付け単価が安い

キングファミリーってなに?って聞かれるかもしれませんが、要するに、ブランドとか関係なく㎏単位で客から激安で買い取る店舗の事です。

名前を変えて、ドンドンダウンとかもそうですね。

なんでもかんでも買い取るため、品質をきちんと見たり、ほぼみんな同じような値段なので、なんだこれ?っていうブランドも、メルカリで調べてみると2倍か3倍で売れていたりします。

なので、こういった商品を仕入れますね。

ちなみにキングファミリーは会員登録をしておくと、20%オフのクーポンがもらえたり、季節の変わり目などには50%オフとかイベントをすることがあります。

「デメリット」

ある程度の知識と経験が必要となります。

なぜかというと、有象無象のブランドが大体500円くらいで、入り混じって売っているので、3倍の値段で売ろうと思ったら、2000円の市場価格(メルカリやヤフオクへ支払う手数料や、送料が差し引かれるからです。)を持った商品でないといけません。

これをリサーチしようと思ったら、大変ですよ。

市場価格2000円の商品なんてざらには無いですし、そもそも数が膨大です。

季節、ブランド、デザインなど、一品一品落札相場で確認するのはとても大変で、やってみた結果、一着も無かったなんて言うこともあります。

そもそも、最近は古着転売を行う人が増えたため、直前にピッカー(転売屋が商品を仕入れてしまうこと)がいたら、もうほぼ無いです。

行くなら朝一がベストでしょうね。

 

②「セカンドストリート」、「ブックオフ

「メリット」モノの価値がわかるように値付けされています。

ブランドごとに整理されています。

逆に言うと、ブランド以外は買い取らないことが多いです。

極論を言うと、値付けをする店員次第というところです。

あまりブランドやトレンドを知らない店員が値付けをすると、知っているものだけ高値を付けます。逆に知らないと思うものは、安めに付けてしまうことが多いです。

②の二店舗は共通して言えることは、高く売れることがわかりきっている商品と最近仕入れたものの二つはブランドコーナーで言える一度展示され、超高額を付けます。

そこもさらっと見てもいいのですが、基本的に値付け作業もリサーチ作業と同じなので、私たちが売りたい値段で価格やそれ以上の値が付いていることが多いです。

一定期間ブランドコーナーで売れないと、値下げされて一般コーナーへ移ります。

だいたいその中から、利益の取れる商品を探していくことになるでしょう。

でも、考え方はいろいろあって、20000円の値付けをされていて高いけど、メルカリで同じ商品が30000円で売られていることもあります。

これは、売りに来るお客の意識の問題です。

「私はこのブランドは高い値で買った!」と思っている人は初めにこう思います。「高く売りたいが、めんどくさい」そこで検索すると、ブランディアなど、ネットの買取サービスに申し込むけど、買取価格の低さにびっくりするか、諦めるか。

その後、実際に実店舗に持ち込みうることになります。

この時点でメルカリやヤフオクを参考に落札価格をみて買取価格を決めています。

50000円で買ったバーバリーのコートなどを量り買いに売りにはいきません。

質のいい商品と、価値のある商品が多くあるのがメリットです。

「デメリット」仕入れ価格が高い

一品一品しっかり調査して値付けがされているため、市場価格に近い価格で販売されていることが多いです。

しかし、店舗にはスペースに限りがあり、店先に並べる商品は回転率が高い商品を置かざるを得ません。

なので、季節の変わり目など、クリアランスセールを行うことがあります。

30%-50%引きとか。

逆にその時に行くと、利益はほぼ確実に得ることが出来るでしょう。

値付けの甘い店員が変な価格を付けるのを狙ってサーチするピッカーも居ます。

最近は90Sや80Sのビッグシルエットが流行っているそうなので、なぜかそんなのも高値を付けていることがあります。

 

③古着ベール買い

「メリット」単価が非常に安く、お宝が眠っている可能性もあります。

上記①②と並行して③の手段もあります。

ベールってご存じでしょうか。

45㎏位の古着の塊のことです。50㎏とよく言いますが、5㎏は梱包材の重さです。

例えばアメリカから直輸入のTシャツだと、20000円~30000円くらいです。

日本でもベール売りの業者が居ますので、そういうところから購入します。

45㎏というと、Tシャツなら140枚位入っています。

仕分けの際にA品、B品と分けられているので、転売するならA品を仕入れると、質がいい古着が安く手に入ります。

例えば上記①の仕入れが安いと言ったキングファミリーでは、Tシャツ一枚500円位です。

しかし、例えば20000円で国内にてアメリカ古着のベールを購入すると、一枚当たりの単価は130円です。

さきほど、3倍で売るのが古着転売の良いところと言いましたが、130円×3倍は390円です。

390円では送料も出ませんので、一応980円にしましょう。

そうなるともう4-5倍で売れるし、安い。

※ベールの良いところは、もっとありますが、また今度の機会に書きますね。

 

ベールの場合、980円どころか、2000円、3000円の価値を持つものも多く入っています。

日本人の誰の目にも触れられず、自分の手元に来た時、宝の山に見えます。

圧縮されているので、一度洗濯します。

140枚のうち20枚が2000円の価値があれば、残り120枚は利益になります。

 

さらに良いことがあります。

店舗を回って仕入れる際の交通費であるガソリン代も食費も浮かせることができます。

店舗が開いている時間10時~19時として、この9時間で3店舗ほど回るとします。

ガソリン代で3000円ほど、昼食やドリンクで1000円ほど。

5店舗でどの程度仕入れることが出来るかわかりませんが、ピッカーは私だけではありません。

つまり、一日で3000円+1000円=4000円を消費し、投資が50000円でリターンが3倍の150000円の商品をはたして安定して仕入れることは可能でしょうか?

近場のリサイクルショップから攻めていけば、遠くに行かないと仕入れができないということもあるでしょう。

そうすると、交通費が増し、もしかしたら泊りになるかもしれません。

よく、youtubeなどで、この値段で仕入れて10倍で売れたよ!みたいな動画が上がっていますが、たまにはそういうこともあります。

しかし、あれは、とてもレアな映像で、写真でいうところの奇跡の一枚と同じです。

店舗仕入れの理想としては、商品が入れ替わるサイクル(概ね1か月位)で一日でまとめて100000円位一気に仕入れてくるのが理想です。

「デメリット」とにかく場所が必要

ベールの置き場の大きさとしては、一個縦横1m位必要で、高さ1.2m位あります。

この容積の中に140枚が詰め込まれているので、カチカチです。

そして、圧縮されているのでしわしわです。

出品するには洗濯も必要ですし、アイロンも必要です。

 

 

まとめ

服と言うのは、誰でも着ます。

私はメンズだけを扱っていますが、理由があります。

ファッションは女性が先で、男性は後ですよね。

男性はファッションに関して女性より興味が薄い。優先順位が低いということなんです。(色めき立っている世代は別です(笑))

リサイクルショップに行けばわかることですが、男性のコーナーなどは女性の1/3か1/4なんて言うこともあります。

あるショップ店員に聞くと「女性アパレルは、バーゲンが多いが、男性アパレルは規模が小さいのでバーゲン自体行う頻度は低い」と言います。

同じものを何度も着るという行動をする男性は少なくないと思います。

男性のアパレルは儲からないのがアパレル業界では当然の事実です。

流通量が少ないことがそれを表しています。

それだけ、男性は古着に対して抵抗を持っていません。

安くて、自分が好きなら買うのです。

覚えるブランドもそれほど多くなく、デザインもコツさえ覚えれば、大丈夫です。

あとは、仕入れを如何に抑えるか。

ここがポイントになります。

仕入れを抑えるのを一番に考えるなら、「ベール買い」が一番です。

男性の着る服は夏はTシャツと短パン冬はスエット、パーカー、ジーンズと大昔から変わっていません。いわゆるアメカジというやつです。

 

でも、じゃあ、店舗仕入れが無駄なのかというとそうでもありません。

たまのお宝も狙えますが、勉強にもなります。

たとえば、アイキャッチと呼ばれる客寄せのための展示物を見るだけでトレンドを知ることが出来ますし、お客さんを見ていて、皆が試着しているようなものは、メルカリでいうところの「いいね」なんですね。

こういう商品をリサーチしてみると、意外と掘り出し物があったりもします。

毎日洗濯、アイロン、撮影、出品、梱包、発送とやっていると、気が滅入ることがありますので、一週間に一度くらいは近くのお店に仕入れがてら、人間観察などやってみるのも面白いですよ。

 

あと、高額な塾ですが、小遣い稼ぎ程度なら入らなくて大丈夫ですよ。

 

塾に入って教えてもらうことは、店舗で売っているものをネットに出すと高値で売れますよ~みたいなことや、サロンみたいにして、塾生だけで話をさせて、勝手に価値が上がっていくみたいな事や、塾費で、例えばタイやカンボジアなど、古着の上流?へ行って仕入れてきて、日本へ郵送し、その成果を塾生だけに回す。

みたいな仕組みだと思います。

あとはどうかな~

メルカリやヤフオクのしくみとか。

自分のアカウントのブランディングとか。

ブランディングとはコンセプトを持った古着屋という意識を持ってくださいね。

そうするとリピーターも来てくれますよということ。

 

最終的には自分のお店をネット上に独立して持つことが目標ですということを教えてくれるのでしょう。

たしかに、10年後メルカリやヤフオクがあるという確実性は無いですが、自分のネットショップに客が付けば、それはもう繁盛店ですよね。

 

余談

古着の流れは大まかに二種類あります。

アメリカルートとヨーロッパルートです。

アメリカルートは日本、韓国も含みますが、一旦選別国であるマレーシアのジョホールと言うところに集められます。

もちろん、日本と同様、各国でもリサイクル市場は出来上がっていますので、それでも売れなかった商品が流れてきますし、アメリカでは、直接リサイクルボックスに入れられる衣類もあります。

そこで大まかに選別され、それがマレーシアに集まって、その後カンボジアに集積します。カンボジアには救援物資としての古着も届くと言われていますので、上流はマレーシアか、カンボジアでしょう。

タイでカンボジアとの国境地域にロンクルア市場と言うところが古着で有名ですが、ここの商品はカンボジアから流れてくる衣類を再パッキングしている場所です。

タイ国内の古着の卸売市場というところでしょうか。

皆さんがタイの観光でチャットチャックマーケットに行くことがあるかと思いますが、ここで売っている商品は、すべてロンクルア市場からの仕入れです。

この時にはもうすでに価値もついて、それなりの値段になっています。

しかし、日本とタイの価格差があるので、それでも儲けを出すことは可能でしょう。

 

次にヨーロッパルートですが、ドイツをはじめEU各国からの古着はいったんベルギーに集められるため、ヨーロッパ古着を安く買うなら、ベルギーです。

その後、古着は再度圧縮され、パキスタンUAEへ行きます。

 

古着屋を本職でやっていこうと思うと、自分の店の方向性や、どこで仕入れればいいか。

何を調べればいいか。

おのずとわかってくると思います。

「安く買い、高く売る。」

この考えで間違いはありません。

そもそもビジネスとはそういうものです。

 

ただ、古着で仕入れ価格を抑えることを突き詰めると、銃の国や、お金が絡むので、怨恨を生むこともあります。

相手は日本語が通じない人たちです。

フェイスブックなどできちんと友達を作ってから行くといいでしょうね。

 

自分が楽しいと思える範囲でこの古着転売ビジネスをやってもらえると嬉しいです。

 

では、また。